リオオリンピックの開幕おめでとうございます。
そして、昨日、21時からNHKスペシャル「決断なき原爆投下~米大統領 71年目の真実~」が放映され、見ました。
原爆投下に関しては、トルーマン大統領が「二発の原爆投下は戦争を早く終わらせ、数百万の米兵の命を救うため」に決断したと言う定説になっていましたが、実はそうではなかった事が分かって来た様です。
その定説が今、歴史家達によって見直されようとしている。
アメリカではこれまで軍の責任を問うような研究は、退役軍人らの反発を受けるため、歴史家達が避けてきましたが、多くが世を去る中、検証が不十分だった軍内部の資料や、政権との親書が解析され、意思決定をめぐる新事実が次々と明らかになっているとの事です。
軍の原爆開発の指揮官の肉声などを徹底検証や政権の極秘資料からトルーマン大統領は明確な決断はなかった可能性が見えてきたとの事です。
最新の研究からは、原爆投下を巡る決断は、終始、軍の主導で進められ、トルーマン大統領は、それに追随していく他なかった事が分かって来ました。
原爆投下は、ルーズベルト大統領の元で軍は陸軍グローブズ将軍が原爆開発の指揮官になって開発されたのですが、ルーズベルト大統領が亡くなって副大統領であったトルーマンが第33代大統領になり、残念な事に原爆開発の事は知らなかった様です。
陸軍グローブズ将軍がトルーマン大統領に報告書を提出したところ、「報告書を読みたくない」と言う意外な返事が来た様で、私もこれを知って大変驚きました。
この時点で、トルーマンは原爆に関しては明確な意思を示していなかったらしく、反対でもない賛成でもない中途半端な態度だったらしく、陸軍グローブズ将軍は勝手に原爆開発を進めて良しと解釈された経緯があった様です。
陸軍グローブズ将軍は、最初は原爆投下の場所の候補として京都を挙げていましたが、陸軍長官 ヘンリー・スティムソンも含めての政権は「女、子供」は避け、あくまでも軍事施設のみの破壊と限る様にと明確な意思を示してずっと反対していた様です。
軍は、京都市は殆ど無傷で京都盆地が実験には最適と言い張る事が多かったようで、京都の紡績工場を軍事施設だと主張するなど、しつこく候補として京都市を挙げていましたが、陸軍長官 ヘンリー・スティムソンは京都へ二回行った事があり、完全に市街地である事、戦後日本を取り込む為に歴史的建造物や文化財の多い京都に落すと、日本は反米国家になりかねないと言うことで京都は外す様に陸軍グローブズ将軍に説得します。
やがて、軍は軍事施設に近い広島をターゲットに変更し、広島は完全に市民の住む都市「市街地」であるにも関わらず、まるで政権を騙すように広島を軍事施設都市だと主張し、軍の広島・長崎の「市街地」への投下には気付いていなかった可能性が浮かび上がっている様です。
トルーマン大統領は、1945年8月の原爆投下の後、陸軍長官 ヘンリー・スティムソンに原爆投下後の写真を見せられ、トルーマン大統領は自分の認識が誤っていた事が分かり、すごく後悔していた様です。
気付いた時は、すでに長崎にも原爆投下を終えた後でした。
そして、軍は小倉市への3発目も用意していましたが、原爆の恐ろしさに気付いたトルーマン大統領は閣僚を全員呼んで、原爆投下の中止を発令された様です。
こう言う経緯があり、日本は三発目の原爆投下を免れました。
それにしても、アメリカと言う国は敵にまわすと徹底的に相手を潰すので本当に怖い国だなと思いました。
この事実を覆い隠すように、原爆投下を「必要だと考え自らが 指示した」とアナウンスする様になりました。
「トルーマン大統領は、実は何も決断していなかった…」
アメリカを代表する歴史家の多くがいま口を揃えて声にし始めた新事実。
71年目の夏、その検証と共に独自取材によって21万人の命を奪い去った原爆投下の知られざる真実に迫ると言う見応えのある番組でした。
保存保存保存保存保存保存PR
この記事へのコメント
余計なお世話?
まあその、私、そのデタラメさに激怒して、あちこちにコメントしまくっているところなんですが。
証拠は、その番組中で紹介された、1945年8月9日にトルーマンが書いた手紙。
番組中では、『日本の女性やこどもたちへの慈悲の思いは私にもある。人々を皆殺しにしてしまったことを後悔している』とされてました。
けれども、その原文がこちらにあります↓
http://nuclearfiles.org/menu/library/correspondence/truman-harry/corr_truman_1945-08-09.htm
読んで分かるとおり、真逆の意味。
文意としては「人々を皆殺しにする必要があったことを残念に思う」であり「どうしても必要ならまた原爆を落とす」です。
つまり、後悔なんかまったくしてません。
不来方史郎さん
そうでしたか。
まずは、社会人の常識として挨拶をお願いします。
今回は、無視出来ない内容ですのでアップさせて頂きました。
御指摘有難う御座います。
分かりました。
御指摘の件、後日に記事として掲載させて頂きます。